» 穏やかな内海が広がる穴水町で、のんびりした暮らしの実現をサポートする「移住定住支援員」を募集!|穴水町地域おこし協力隊募集要項

穏やかな内海が広がる穴水町で、のんびりした暮らしの実現をサポートする「移住定住支援員」を募集!|穴水町地域おこし協力隊募集要項

その地域にある資源や地元の方が気づいていない魅力を発掘し、移住者ならではの視点から町を元気にしていく「地域おこし協力隊」の仕事。

都市部に出たけれど地元や所縁のある地域で働きたい、暮らしたい場所で自分の可能性を伸ばしてみたい、地域が抱えている課題を自分のスキルを活かして解決したい、などさまざまな動機で地域おこし協力隊として働く人たちがいます。

また、地方の自治体も同じように「地域でやりたいこと」や「地域で活かせるスキル」をもっている人たちを必要としています。本日は、石川県穴水町(あなみずまち)での募集内容についてご紹介していきたいと思います。

(写真提供:戸田さん)

金沢駅から車で「のと里山海道」を北へ走ることおよそ1時間30分。能登半島の中腹に「穴水町」はあります。穏やかな内海はまるで湖のような静けさ。そんな穴水湾沿いには、美しい里海と里山の風景が広がっています。

※羽田から直行便が出ている「のと里山空港」から穴水町までは、のと里山空港ふるさとタクシー(※要予約)で約10分のアクセスです。

(写真提供:戸田さん)

こちらは、穴水町のシンボル「ボラ待ちやぐら」。江戸時代の発祥と言われています。

かつて、やぐらの上で1日中ボラ(魚の一種)の群を見張り、網をたぐるという原始的な漁法が盛んだった穴水町。最盛期には20基を超えるやぐらがあったそうですが、1996年秋を最後にこの漁法でのボラ漁は幕を閉じてしまったそう。

こうした漁村文化を後世に伝えていこうと、現在は見物用として5基のやぐらが海辺に置かれています。同じアングルから見たやぐらでも、季節や時間の流れと共に異なる風景としてわたし達の目に映ります。

(写真提供:戸田さん)

この地に息づく伝統文化やお祭りは、地元の人々によって大切に守り続けられてきました。なかでも、能登半島のそれぞれの集落で 夏から秋にかけて開催される「キリコ祭り」は、訪れる見物客をも熱気で包んでしまうほどの迫力。

こちらの写真は、海の安全と大漁を祈る「沖波大漁祭り(おきなみたいりょうまつり)」の様子。8月14・15日の2日間に渡って開催されます。地域ごとに異なるキリコ祭りのなかでも、沖波大漁祭りはお昼に最高潮を迎えることが特徴です。

(写真提供:戸田さん)

もう一つご紹介したいのが、こちらの「大町・川島祭り」。穴水町の中心部で開催されています。

この日は、大町・川島それぞれの地区から神輿3基とキリコ11基、曳山10基が曳き出される穴水町最大のキリコ祭りとなっており、見応えも十分。曳山の上には大きな人形を乗せているのですが、武者人形だけでなく 流行りのキャラクターなどが紙張子でつくられているものもあり、子どもから大人まで楽しめる祭りとなっています。

(写真提供:戸田さん)

こちらは、季節ごとに開催されている「まいもんまつり」。

「まいもん」とは、「美味いもの(うまいもの)」という言葉の能登弁です。穴水まいもんまつりは、春夏秋冬四季折々の旬の能登の味覚(=まいもん)をお客様にご提供することを目的としています。各期間には加盟店で、それぞれの季節のフルコース・キャンペーン(統一料金、統一メニュー)のほか、野外の特別イベントを行っています。(穴水町 HPより一部引用)

春は「いさざまつり」、夏は「さざえまつり」、秋は「牛まつり」と、どれもおすすめなのですが、なかでも一番盛り上がりを見せるのは、冬の「かきまつり」。

かきまつり期間中に 2日間開催される「ジャンボかきまつり」には、人口8,600人の穴水町に全国から4万人ものファンが訪れるそうですよ。

(写真提供:戸田さん)

先述の通り、穴水町の人口はおよそ8,600人。このまま人口減少が進んでいけば、キリコを担ぐ人手がいなくなり、これまでこの地で受け継がれてきた地域文化が途絶えてしまう可能性もあります。これから、急激に人口が増えることはないかもしれないけれど、少しずつ「人」を呼びながら町を維持していく方法を考えたい。そんな背景から今回、地域おこし協力隊を募集することになりました。

穴水町の移住支援を、一緒に盛り上げる仲間がほしい。

「町中にのんびりした空気が流れていて それがすごく豊かに感じるので、生活や暮らしそのものが魅力だと思っているんです。そんな暮らしができる場所に移住したいと考えている方へ向けて『穴水町』の情報を届けていくために、新たな仲間が必要なんです。」

そう話すのは、地域おこし協力隊の受け入れ先である「穴水町移住定住促進協議会」で働く戸田さん。戸田さん自身も、2017年の5月に地域おこし協力隊として穴水町を訪れています。

「穴水町移住定住促進協議会」とはその名の通り、石川県穴水町で暮らしたい・地元に戻ってきたい人の想いを実現するために立ち上がった移住支援をする団体のこと。2016年4月に発足し、現在は戸田さんを含めて2名が働いています。

こちらはもう1人の移住相談員を務める松岡さん。定年退職を機に、2016年7月に名古屋から穴水町に移住し、2017年9月から戸田さんと一緒に働いています。現在は「空き家バンク」の登録や安全安心な空き家の提供を行なっています。

主な業務内容は、①移住相談窓口対応 ②移住定住施策の企画立案、移住フェアやセミナーへの参加・開催 ③仕事紹介(従業員募集中の企業の紹介、仕事体験受入企業・団体等の紹介など) ④空き家調査と、それに関連した情報をSNSやポータルサイトで発信すること。現在は、空き家バンクへの登録数を増やすことに注力しているそう。

(写真提供:戸田さん)

「実は昔、穴水町に住んでいたことがあるんです。」と、戸田さん。

北海道千歳市出身の戸田さんは、親御さんが空港で働いていた関係で穴水町を訪れ、小学6年生〜中学3年生までの4年間をこの地で過ごしたそう。その後、北海道へ戻りデザインの専門学校へ通ったのち、WEB制作を中心としたデザイン会社に就職。4年半を札幌市内で過ごしていました。

仕事でとある田舎のハンバーグ屋さんを訪れた時のこと。お店紹介用のWEBサイトを制作するために取材をしていると、「ハンバーグだけじゃなくて、この小さな町のことも一緒に広めてほしいんです!」と店主から熱いオーダーがあったそう。

その時、「自分はこんな風に、地域で暮らす人達の想いを乗せてデザインをするのが好きなのかもしれない!」と、もっと地域と町の人と近いところでデザインの仕事をしていきたいと思い始めました。

同時に、あまりの忙しさから終電間際で帰る日が続き、流れ作業のなかで “何のためにデザインをしているのか” という迷いが生じたそう。ふと、楽しかったハンバーグ屋さんでの取材を思い出し、転職を決意します。

「自分がこれまでやってきた『デザイン』というスキルを活かして町のことに関わりたいなと思い、穴水町の地域おこし協力隊に応募しました。実は、10年前に穴水町を離れたのが能登地震の翌日だったんです。父の転勤による引っ越しだったのですが、なんだかずっと心に引っかかっていて。いつかまた穴水町に住みたいなと思っていたタイミングで地域おこし協力隊の募集を知りました。」

戸田さんお気に入りの穴水町の風景(写真提供:戸田さん)

「穴水町は人口が少ない分、人や町との距離が近いです。昔通っていた学校の友達もみんな仲がよかったですね。学校だけじゃなくて、町の人達みんなも仲がいい印象がありました。そんな思い出がずっと頭の片隅に残っていたんです。」

地域おこし協力隊として活動して、もうすぐ1年を迎える戸田さん。

移住希望者と一緒に穴水町を巡ったり、移住フェアに参加したり、空き家の調査を行なったり。また、ガイドブックや商店街のポスター、チラシ、4コマ漫画を制作するなど様々な業務を行なってききました。いつかまた住みたいと思っていた「穴水」という町で、自分のスキルである「デザイン」を活かしながら現在は暮らしています。

戸田さんの始業は8時半。事務所に来て松岡さんと連絡事項や地域の情報を共有した後、各々に仕事を進めていきます。週に1回は穴水町役場に行って打ち合わせをすることや、商店街などの地域のイベントがあれば手伝いに行くこともあります。

そうやって戸田さん自身が地域の人と出会い 顔がつながることで、次に穴水町へやってくる方の移住支援にもつながっていくからこそ、1年目はとにかく地域の人とのつながりをつくることが大切だと戸田さんは考えます。

月に1会のまちなか会議の様子。(写真提供:戸田さん)

「穴水町の移住定住支援を促進していくなかで、サポート体制を強化していくためにも新しいメンバーを必要としています。少しだけ欲を言えば、空き家調査に力を入れているので建築に詳しい方が来てくれると嬉しですね。と言いつつも、地域の人達と関わるのが好きな人であれば大歓迎です!」

穴水町では商店街や水産業でも「後継者が欲しい」という声があったり、キリシマツツジの植樹や牡蠣の養殖など地域資源を活かして自ら仕事をつくっている先輩移住者がいたりするので、今回の募集に興味をもった方は、そういった地域の方々にお話を聞きながら具体的に穴水町で働くイメージを膨らませていくのはいかがでしょうか。

穴水町では、ご紹介した「移住定住支援員」と同時に、観光施設を活用した活性化の取り組みを行う「体験プログラム支援員」と、農家民宿を核とした農村ビジネスによる活性化の取り組みを行う「里山起業支援員」の3つの分野で地域おこし協力隊を募集しています。