基幹交通へのアクセスが良好

町の特産カキ

穴水町は古くから奥能登への入口兼分岐点であり、能登の交通の要所として栄えてきました。現在も、のと里山海道やのと鉄道などの起点終点となり、能登空港も所在地こそ輪島市ですが、滑走路の大半は町内にあるなど、基幹交通とのアクセスが良好です。

町は湖のように波穏やかな穴水湾を囲うクロワッサンに似た形をしていて、湾ではカキの養殖が大変盛んです。町内にはカキ料理を提供する飲食店がいくつもあって、最近、新たに開店した店が2軒あるんです。いずれも、穴水のカキに魅せられ、東京から移住してきた方が開いたお店です。

さらに、穴水では特産グルメを生かした「まいもんまつり」を、1年を通して実施しています。まいもんとはうまいものを表わす能登の方言です。1月から3月まではカキ、春夏秋は1カ月ずつそれぞれ川魚のイサザ、サザエ、能登牛のフルコースを加盟店で味わえ、期間中、町は多くのグルメ客でにぎわいます。

移住者には住宅地の無償分譲制度も

ボラ待ちやぐら

釣り人の聖地と呼ばれることも多く、ここ比良郵便局の目の前に広がる中居湾でも釣り糸を垂れる方をよく見かけます。中居湾には、穴水独特の伝統漁に使われたボラ待ちやぐらやカキ棚が浮かび、イサザの獲れる小川が流れ込むなど、穴水らしい景観が広がっています。

釣り以上に盛んなのが相撲です。人気力士の遠藤関はすぐ近くの出身で、町の少年相撲教室は遠藤の影響もあってにぎわっています。私自身、元・大翔山の追手風親方とは中学の同級生なんです。

また、町として移住支援にかなり力を入れています。最たるものが、移住者に穴水ニュータウンの分譲地を無償提供するというものです。他にも、住宅取得のための進奨励金や新生活を始める費用を助成する制度があります。

私も地元住民として比良郵便局長として培った人脈を生かし、空き家情報を紹介したり、先輩移住者に経験談を語ってもらう場をセッティングしたりなど、力になれることがあると思います。ぜひ、日々が穏やかな海とともにある穴水町に来てください。

〈支援団体〉

団体名：穴水町まちなか再生協議会
住所：穴水町字川島イ25の1穴水町商工会内
電話：0768-52-3645（のとシフト）

穴水町商店街で毎月テント市を催すほか、キャンドルイベントのカフェローエルやハロウィーンなどを開催している。