郵便局長 移住サポートマップ
能登だからこその里山里海
南大呑郵便局(七尾市)池岡 直樹さん
実は“ひみ寒ぶり”の本場
- 青柏祭
- 南大呑から見える立山連峰
七尾市は律令時代に国府が置かれ、明治時代には七尾県の県庁所在地となるなど、古くから能登の政治・経済・文化の中心として栄えてきました。そのため、巨大な曳山が駆ける青柏祭や大陸からの渡来神を祭るお熊甲祭など、文化財に指定される1000年近く続く祭礼が数多く残っています。ただ、全国的には和倉温泉のほうが有名かもしれませんね。
七尾市の中でも、南端に位置する南大呑郵便局のあるエリアは、富山県氷見市との県境に面していて、天気のいい日なら富山湾越しの立山連峰を眺めることができます。定置網のブリ漁の盛んな地域でもあり、実は、日本一高価なブリで知られる「ひみ寒ぶり」の6割以上を、市内のこのあたりの漁港で水揚げしています。
さらに、海と山の距離はわずか1~2キロで、その間の平地には水田が広がり、夏には天然アユが遡上する熊渕川が流れています。自然が本当に豊かで、まさに山・川・海がそろった里山里海です。農業や漁業に従事する住民が多いこともあって、地域の結びつきが強く、収穫したものをお裾分けしあう文化も残っています。
地域ぐるみでサポートできる
- 大呑グリーンツーリズム1
- 大呑グリーンツーリズム2
とはいえ、不便なへき地というわけでもなく、市内中心部へは車で20分ほどですし、氷見市や富山県へのアクセスも良好です。そばには能越自動車も通っています。
また、移住者の受け入れにも積極的な地域です。実は、私は地元の有志と一緒に2001年、「大呑グリーンツーリズム推進協議会」を立ち上げ、地域の魅力発信と交流人口の拡大を図る活動を休日に続けています。
名前の通り、地域の特産品である巻きブリ作りやアユ獲り、きこり体験、棚田保全活動などのグリーンツーリズムを提供していて、最近では東海北陸自動車道でやってくる中京圏の方やアメリカ人観光客が増えています。
同会では、移住希望者の支援もしていて、まだ移住実績はありませんが、年に10組ほど移住希望者に見学に来ていただいています。もし、移住を考えている方がいれば、郵便局としてだけではなく、「大呑グリーンツーリズム推進協議会」が一丸となってさまざまな面でサポートできると思います。
- 南大呑郵便局
- 住所:石川県七尾市花園町ワ部2-1
- 電話:0767-59-1010
南大呑郵便局 外観
-
南大呑郵便局 所在地
- 〈支援団体〉
-
団体名:大呑グリーンツーリズム推進協議会
住所:七尾市花園町ワ部2-1(南大呑郵便局)
電話:090-5683-6916
きこり体験や稲作体験、巻きぶり作りなど、大呑地区でのグリーンツーリズムを提供している。