県産牛乳の半分を出荷

内灘海岸

河北潟干拓地の牧場

南北に9km、東西に2.9kmと県内で3番目に面積の小さい内灘町は、日本海と河北潟を隔てる砂丘の上にできた町です。砂丘は風にさらされ日本海側ではなだらかに、河北潟寄りでは急斜面になっていて、地図で見ると細長い出島のようにも見えます。

金沢市と隣接することから、海岸は四季を通じて多くの人でにぎわい、特に夏は海水浴やサーフィンなどのマリンレジャーのメッカとなります。加えて、日本海に沈む美しい夕陽を眺めることができため、デートスポットとしても人気です。

一方、あまり知られていませんが、ミルクの町でもあります。河北潟干拓地で酪農が行われていて、県内の牛乳の約半分を生産しているのです。このため、町の飲食店では、和洋やスイーツを問わずさまざまミルクメニューを提供しています。

住人の半分も移住者

古くからの漁師町だった内灘は、地域の結びつきが今も比較的強いエリアです。とはいえ、高度成長期に金沢市のベッドタウンとして発展する中にあっても、移住してくる方をごく自然に受け入れ、移り住む方もごく自然に地域に溶け込んでいきました。

私自身も、22年前に能登から越してきて、何の違和感もなく地域に迎え入れてもらいました。今では元々の住人と越してきた住人が半々くらいで、金沢市への通勤率も半分を超えています。この町で、移住のハードルを感じることはまったくないでしょう。地価も、金沢近郊の中では比較的安いですしね。

また、町で一番大きな建物で、町のシンボルとも言える金沢医科大学病院の存在もポイントではないでしょうか。総合病院が身近にあるのは安心ですし、病中・病後で保育施設や学校に行けない子どもを一時的に預かる病児保育室を運営しているのは、子育て世代には心強いと思います。

内灘町は、私たち郵便局員だけでなく、地元の方も含め、移住してくる方に慣れた町です。引っ越し手続きで局におこしのさいは、近隣住人の一人として積極的にお声がけして、地域との最初のつながりになりたいと思っています。

〈支援団体〉

団体名：大根布第一町内会
住所：内灘町大根布1-173（大根布第一集会所）

町内でのグランドゴルフ大会やバーベキュー大会を開催するほか、加賀二宮である小濱神社の秋季大祭の運営に協力している。