中能登Middle Of Ishikawa
中能登での暮らし
七尾市、志賀町、中能登町、羽咋市、宝達志水町の5つの市町からなるエリア。平成23年に新潟県佐渡とともに能登の里山里海が日本で初めて世界農業遺産に認定され、内浦(半島の東側)では七尾湾の穏やかな海が広がり、外浦(半島の西側)では約30kmにわたり奇岩・断崖が続く能登金剛など能登半島国定公園を代表する景勝地に恵まれています。県内屈指の規模を誇る和倉温泉や日本で唯一砂浜を車で走行できる千里浜なぎさドライブウェイなど観光資源が充実し、毎年多くの旅行客で賑わいます。地域産業も豊かで、里山里海を活かした農業、漁業、食品加工業のほか、和倉温泉を中心とした観光業、七尾市・中能登町では繊維業が盛んで、大規模な工業団地もあります。平成25年に無料化した能登半島を縦断する車専用道路「のと里山海道」を利用して、県都金沢へ60分圏内であるエリアも多く、金沢へ通勤する人も多くなっています。七尾商工会議所などによる「ななお創業応援カルテット」では、起業計画から創業後のフォローまできめ細かいバックアップをしています。子育て面で支援制度を充実させている市町も多く、若年層の移住が増えてきました。能登に残る昔ながらのコミュニティの中で、子どもたちは地域住民とふれあい、力強く成長していきます。
このエリアの魅力
心豊かな暮らし
「能登はやさしや土までも」という言葉があるとおり、能登は風土も、人も優しい土地柄。帰宅すると玄関先に誰かのおすそわけの野菜が置かれているといった光景は日常的です。移住者の方から能登人の印象を伺うと、「最初は口数が少ないが、一度心を開くと田舎の優しさが感じられる」という声が多く聞こえてきます。人のぬくもりがある昔ながらのコミュニティの中で暮らしたいという方にとって能登は魅力ある環境です。また、里山里海の美しい風景を眺めての暮らしには、お金では買えない豊かさがあります。
豊富な地域産業
能登最大の人口を誇る七尾市を中心に、特色ある地域産業があります。食品産業ではちくわやカニカマをはじめ、ナマコからつくるコノワタ、クチコといった珍味、宝達志水町でつくられる宝達葛などが有名です。古くから繊維業も盛んなほか、志賀町には大規模な工業団地もあります。北陸屈指の規模を誇る和倉温泉にはホテルや旅館が立ち並ぶほか、奥能登と同じく、里山里海の恵みを活かした飲食店や宿も多くなっています。
農業・漁業に適した風土
里海、里山に囲まれた能登では農業、漁業が盛んです。農業では水稲や能登野菜などがつくられ、志賀町の「能登志賀ころ柿」、宝達志水町の「ルビーロマン」、羽咋市の「神子原米」といった特色ある農産物は全国区の知名度です。また、日本海につきだすようにある能登には七尾港や富来漁港など漁港が点在し、一年中多種多様な魚介類が水揚げされています。農業志望の方にはいしかわ農業総合支援機構が窓口となり支援をし、漁業志望の方には石川県漁業就業者確保育成センターが体験乗船制度を用意しています。
子育てに適した風土と自然環境
昔ながらのコミュニティが守られているため、地域ぐるみで子育てをする風土があります。学校にはスクールバス等で通う場合もあります。石川県の保育所普及率は全国5位で、待機児童はゼロ。延長保育を実施している保育所や19時まで開館している放課後児童クラブも多くなっています。祭りやイベント、農作業などを通して、子どもたちは幅広い年齢層の地域住民とふれあい、多くのことを学びとります。里山里海の豊かな自然も子育てに一役買い、子どもたちを力強く成長させてくれます。また、子育てや教育に熱心な市町も多く、安心して子どもを産み育てられます。
市町の紹介
七尾市
都市の便利さと田舎ののどかさが『ちょうどいいまち』
能登で最も人口が多い市。北陸随一の海の温泉・和倉温泉やジンベエザメが泳ぐ水族館、ガラス美術館など観光業をはじめ、漁業や水産加工業、農業などが盛んで、能登地域の産業の中心地ともいえます。イルカも住みつく波静かな七尾湾に面し、湾に浮かぶ能登島には島暮らしに憧れて移住した人も多くいます。市内に2つの総合病院があるなど医療や介護福祉が充実し、田舎ののどかさと都市の利便性の両方を感じられます。起業を考える人は、市や七尾商工会議所などで構成する「ななお創業応援カルテット」によるサポート制度が受けられます。
ななお創業応援カルテット
七尾商工会議所、のと共栄信用金庫、日本政策金融公庫、七尾市によって結成された北陸初の官民一体型の創業支援フレーム(現在は、能登鹿北商工会が追加)。各機関が持つ支援メニューやニーズの情報を共有し、創業者に応じた支援を迅速に提供します。窓口相談をはじめ、創業相談会の開催や創業塾などを開講しています。
問合せ:七尾商工会議所/七尾市三島町70-1/TEL0767-54-8888
参考サイト
中能登町
子育てにやさしいまち 自然豊かな大地と歴史が魅力
能登半島のほぼ中央に位置する町。能登最大規模のブナ林や石動山、眉丈山系に囲まれ、里山の田園風景が広がります。北部は能登の中心地・七尾市と、東部は富山県氷見市と接し、県都金沢市と富山市までともに車で1時間圏内という好立地です。近年、宅地造成が進み、町の子育て支援も充実していることから若年層家族の移住が増加しています。自然に囲まれながら、ゆっくりと流れる能登時間の中で、子育てができます。
参考サイト
羽咋市
豊かな自然育む四季の風情と薫り高い歴史と文化
能登の南部にある市で、県都金沢から車で約40分という好立地。日本海に面し、海水浴やヨット・サーフィン、釣りなどが楽しめます。日本で唯一砂浜を車で走行できる千里浜なぎさドライブウェイもあり、能登ドライブの人気スポットとなっています。里山を生かした農業が盛んで、神子原地区で生産される神子原米はローマ法王に献上されたことで有名です。近年は、自然栽培やイノシシ肉を活用するジビエにも力を入れており、縁結びやパワースポットとして有名な気多大社や妙成寺などがあり、町には歴史と文化が感じられます。
参考サイト
宝達志水町
広がるのどかな田園風景「宝達山」が育む豊かな農産物
能登南部にあり、のどかな田園風景が広がる町。能登最高峰で、「全国水源の森100選」にも選ばれた宝達山があり、その伏流水が豊かな農産物を育んでいます。農業が盛んで、水稲をはじめ、石川県生まれの高級ぶどう「ルビーロマン」や「押水いちじく」などフルーツの産地としても有名。また、中世期から伝わる宝達葛は町を代表する特産品です。日本で唯一砂浜を車で走行できる千里浜なぎさドライブウェイもあります。町の子育て制度も充実しており、自然に恵まれた環境で子育てをすることができます。
参考サイト