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細かい支援の網の目が子育てママの安心感につながる

加賀市で子育て支援を始めたきっかけは?

実家の両親の介護のため、2001年に金沢市から加賀市に戻ったのを機に、仲間とともに「保育サポータークラブかもママ」を発足させたのが始まりです。2005年にNPO法人となり、一時預かりや市内2カ所の広場、ファミリーサポートセンターの運営など、その時々のママたちの「必要」に向き合い、支援活動の幅を広げてきました。地域の先輩ママが子育て家庭を訪問し、子育ての悩みを聞いたり、一緒に家事を行ったりする「ホームスタート」も、県内で最初に始めたのが「かもママ」です。

加賀市は子育て世代にとってどんな街ですか?

温泉地という土地柄から、全国で初めて24時間保育を導入したのが加賀市の保育園です。休日保育をしている園もありますし、保育サービスは充実しています。また、県外からのママが地域に溶け込むきっかけづくりの場としての役割を、子育て広場が担えるようになってきました。他にも、地域の児童センターにある育児サークルでつながり合っているママさんたちもいます。つながることが苦手なママもいますが、知らない土地での子育てにはまず、何かあったときのために、どこかとつながっておくことが大切だと思いますね。

最近はどんな活動に重点を置いていますか?

年前からママの就業支援を始めました。ママが就職するために、自分発見や自己啓発から求人票の見方、就職活動のときのメイクまで、専門家による全6回の講座を開催しています。いわゆる「アウェイ」で子育てをしているママにとって、仕事に出るということは、とても大きな不安を伴います。先日も北海道出身のママの就職が決まったのですが、「行っておいで」とママたちの背中を押してあげるのも私たち支援者の役割なんだと、最近、実感しました。

「かもママ」が目指す子育て支援は?

年前に子育て広場を開設したときは、「遊んでいる専業主婦にどうして遊び場が必要か!」とか「ただの甘やかしだ」という批判もありましたが、今はママたちの心の拠り所になっています。いつかは、子育て家族を地域全体で支えられるようになり、「かもママ」のサポートが必要なくなることが夢です。「子育ては一人でできない」が持論、子どもはたくさんの人の目と手で育てていくものだから、関わってもらったらいいんです。

NPO法人かもママ

代表者:河原 廣子さん

住所:922-0243加賀市山中温泉中津原町ハ5-1

電話番号:0761-78-4747

スタッフ人数:9人

活動内容:

  • 子育て支援広場の運営(2カ所)
  • 託児、ファミリーサポート
  • 訪問支援
  • 情報発信
  • 子育てしやすい環境づくり

http://kamomama.com/activity/visit