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地域共同の子育て支援の場所 子育ての「たまり場」

津幡町で子育て支援を始めたきっかけは?

看護師の経験から「子育てなんて楽勝だ」と思っていたら、1人目から挫折の日々。夫や、両親、近所の人がそんな私に気づいて救ってくれ、なんとか4人の子どもたちはすくすくと育ちました。でも、私の周囲は、私のようなラッキーな境遇ではない人が多く、親子ともに地獄のような生活を科せられている人もいました。誰もが陥るこの不幸に何かできないかと子育て支援を考えるようになり、サークルを立ち上げたのが始まりです。

移住してきたママたちからどんな相談を受けますか?

小児科や子どもの歯科についての情報を求めて来られる方には、親子サロンを利用しているママたちの生の声をその場で聞き、情報をお伝えしています。ママ友がいないという方は、NP(Nobady’s Perfect )プログラムやなかま保育に誘ったり、タイムリーな子育て情報がほしい・相談したいという方には、スタッフがメールやSNSなどでも対応しています。同じ境遇の人たちがどのようにクリアしているのか知りたいといった相談から、さまざまな当事者の会が生まれ、継続しています。

「親子サロン」はどんな場所ですか?

ひと昔前なら、おばあちゃんやおじいちゃん、お節介な近所のおばちゃんがそばにいて、ちょっとした子育ての手助けや育児相談が日常的に行われていました。けれども、現代は核家族化などで母親の周囲には助けてくれる人がほとんどおらず、孤立しがちで、気が付けば虐待していたということも少ない社会になってきました。しかし、そんな孤立しがちな母親たちも検診など、何かの機会があれば外へ出るし、そこで自分を理解してくれる人たちとちょっと息抜きができれば、子どもたちを受け入れる余裕ができると考えます。親子サロンはそんな子育てのたまり場を目指し、地域支援を展開しています。

「親子サロン」ではどんな支援を目指していますか?

なぜ虐待が起こるのか、子どもが不登校になるのか、揉め事が起こるのか、誰かが悪いわけではなく、良かれと思って、またはどうしようもできなくてしていること。時代に合わせて家族や地域の仕組みが変化していけばいいだけ。現実を見つめ、地域資源を活用して、人と人とが思いやれるつながりを作ることが必要です。

津幡町社会福祉協議会 子育てたまり場 親子サロン

センター長:村中 智恵さん

住所:929-0393 河北郡津幡町字加賀爪ニ3番地

電話番号:076-288-6276

スタッフ人数:4人

利用者人数:840人/月

活動内容:

  • いつでも来て帰れる広場の開設
  • さまざまな情報の提供(ホームページやフェイスブック、ポスター、チラシなど)
  • よろず相談
  • さまざまなイベントの開催(託児付きのヨガ、カイロプラクティック、ボディケアや季節のお茶会、クリスマス会など)
  • 子育てサポートセンターの開設(保育ママのあっせんやイベントへの派遣など)
  • ネットワークの構築(親父の会、サポーターの会、子育て支援機関とのネットワーク、子どもシェルター、非行・不登校・引きこもりのネットワークなど)
  • 支援者のための支援(養成講座や自己肯定感の向上サポートなど)
  • 各サークル、団体の事務局(発達障害児の親の会、不登校の親の会、赤ちゃんをみ送った親の会、NPの会など)

http://oyakosaron.boo.jp/