「子育て農業応援団」はどんな活動をしていますか
親子で一緒に農業を楽しんでもらっています。基本的に活動日は毎月第2、第4日曜日。医王山の麓にあった耕作放棄地を借り受け、平成22年にファームとして開園しました。いしかわ子ども交流センター敷地内にも「子ども農園」があり、平成29年には湯涌に「郷の家ファーム」を開園しました。子どもの年齢は0歳から小学校高学年くらいで、開園当初から参加している子は中学生になっています。春の土起こしから始まり、種まきから収穫までみんなで農作物の世話をし、1年を通して米や野菜を育てています。畑でキャンプをすることもあり、自分たちで育てた野菜を使ったカレーのおいしさは格別ですよ。楽しい思い出をいっぱい作ってもらっています。
子どもはどんな風に成長していますか
スーパーでしか野菜を見たことがない子は収穫前の青いトマトを見て、「これなんや」って聞くんですよ。「トマトやぞ」と教えると最初はとても驚きます。でも、だんだん野菜がどう成長するかを覚えていくし、野菜嫌いが直る子が多いですね。参加者は校区を超えて幅広い地域から集まり、障害をお持ちのお子さんを育てている方もいます。子どもたちは畑のコミュニティで交流することで、いろいろなことを学びとり、生きる力を身につけます。畑にくると、大人も子どもも自然と役割を見つけて自主的に動くようになるので、親子一緒に成長していけます。
活動を通して、ママたちに伝えたいことは?
子育て中はいろいろな悩みが出てくるもの。農業を楽しむことはもちろんですが、日々の悩みや出来事を畑でできたママ友にお話するだけでも息抜きになると思います。ファームファミリーでお互いの子どもを見守り、時にはしかり、一緒に子育てをしている感覚です。県外から移住してきた転勤族の参加者もいて、ここで出会ったことが縁で別のサークルを立ち上げた人たちもいました。私は障害や何らかの生きづらさを抱える人を支援する「サポートハウス」という活動もしているので、さまざまな悩みの相談にのり、相談によっては福祉の専門家へつなげることもできます。自然の中で子育てをしたい皆さんはぜひ参加してみてください。
子育て農業応援団
代表者:山本実千代さん
住所:金沢市本多町1-15-26
電話番号:076-224-7010
スタッフ人数:4人
利用者人数:25家族86人(平成27年度)
活動内容:
- 親子で参加する農業体験
- 畑でのキャンプや料理教室
- 農業を通しての家族交流