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町家暮らしで見えてきた心のゆとり

金沢市(東京都から)雑貨店「PIPPURIKERA」経営

新旧の魅力が融合した街

2013年4月に金沢市に移住、築100年以上の町家で北欧雑貨店を営んでいます。“ 金沢” に初めて惹かれたのは学生時代。伝統の中にも先進性も兼ね備えた街の雰囲気がとても気に入り、「いつかは暮らしたいまち」と、ずっと考えていました。

そのきっかけは、当時、東京の雑貨店で働いていた妻との結婚。二人で東京を離れ、店を開きたいと話し合った時、いろんな候補地が挙がる中、最後にでてきたのが“ 金沢”。二人とも妙に納得。金沢への移住を決心しました。

実はこの決心、出鼻をくじかれたんです。ここならば日本の暮らしに合った北欧雑貨の魅力が伝えられると感じた今の物件、「先約あり」だったんです。「仕方がない」と思い、他を探すことに。ある日、不動産会社から「あの物件が空きました!」との連絡。「これも運命」だと感じ、すぐに契約。思っていた以上に趣きがあり、大満足。東京に比べて、格段に手頃な賃料も魅力でした。

街中で用水が流れる風景が当たり前。「川や用水など水の豊かさ生活に密着している。それも金沢の魅力」

出かけたいところがいっぱい

東京では、昼食をとりながらのミーティングは当たり前、頭の中は常に仕事。移住して1年、心のゆとりを感じています。閉店後や休日に、家族や友人たちと過ごす時間が楽しみ。正直、古都の金沢は排他的な土地柄とイメージしてましたが、実際はシャイな人が多いだけ。接する中で温かな人柄を感じます。今では近隣のショップとの交流も 盛んです。

今は、車がほしいです。出店用だけでなく、南北に長い石川県、海や山や温泉など、出かけたいところがいっぱい。移り住んだものだからこそ分かる視点で、金沢の魅力を見つけ、このまちをもっと元気にしていきたいです。

「金沢には良いものを見極めるお客さんが多いと感じる」

雑貨店「PIPPURIKERA」

宮下 知大さん 理栄さん

〒920-0864 石川県金沢市高岡町10-13

http://pippurikera.com/