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自分が実現したい夢、場所、仲間に出会うことができた

川北町(スウェーデンから) わくわく手づくりファーム川北

情熱や夢に共感し、それを手伝いたいと思った

家族の仕事の関係で、高校までは千葉県やシンガポールで暮らし、東京の大学に進学。卒業後は見聞を広めたいと思って、韓国やスウェーデンで生活した時期もありました。

石川県に来る前はスウェーデンで暮らしていましたが、改めて今後の自分自身の人生を考えたとき、「日本に帰ろう」と帰国を決意しました。

僕が勤める「わくわく手づくりファーム川北」は、休耕田を利用して麦を育て、地ビールや地元の特産品、名産品を提供しています。醸造所やレストラン、直売所は、県内一の大河・手取川河畔の扇状地にあり、昔から稲作が盛んな地域です。

帰国し、今後の道を模索していたとき、縁があって現在の会社の社長に会う機会がありました。社長が熱く語る、地元の「食」「農」「自然の恵み」を伝えたいという夢に共感し、その手伝いがしたいという気持ちになり就職することに。

名刺には「マーケティング担当」とありますが、北陸新幹線開業の影響もあって現在ビールの生産が追いつかず、生産現場の手伝いをすることもあります。並行して通販サイトの整備や商品を扱ってもらうための営業活動もしながら、忙しくも充実した日々を送っています。

2015年に現在の会社に入社し、はじめての収穫に期待も高まる

ブルワリーに併設するガーデンハウス。ビールや食事を楽しむことができる

毎日の生活にゆとりがあり、おいしいものを食べる幸せを感じる

現在は会社から車で5分程度の場所にある町の雇用促進住宅で一人暮らしをしています。もともとマラソンが趣味で、出勤前に自宅周辺を走ることが多いですね。都会で生活していたころは、車の間を縫うように走っていましたが、こちらでは雄大な白山やのどかな田園風景を見て、季節を感じながら本当に気持ちよく走ることができます。通勤時間が短く、朝の時間にゆとりができるのがうれしいですね。

ほかにも、こちらで暮らしてよかったなと感じるのは毎日の食事です。はじめてこの会社に面接にきたとき、レストランでご飯を食べさせていただき、その美味しさに感動しました。素人の僕でも素材のよさがわかる料理だと思います。今は、時間があるときはなるべく地元の食材を購入して料理にも挑戦しています。

これだけインターネットが発達しているから、ほしいものは取り寄せればいいし、新幹線や飛行機で都会へもカンタンに遊びに行くことができます。買い物や遊びよりも、毎日、こうして新鮮でおいしい物を食べることができる生活が幸せだと日々実感しています。

天気が良ければ白山の雄姿を望める大砂さんのジョギングコース

仲間とともに夢を実現したい

よく「どうして川北に来たのか」を聞かれますが、僕のなかでは、都会や田舎とかという概念よりも、「自分がやりたいことを見つけた場所がここだった」という感じです。

僕たちが手掛ける「金沢 百万石ビール」は、「金沢」の名前を冠した地ビールでありながら、地元での認知度は正直まだまだです。もっとこのビールを知ってもらい、一緒に働く仲間と協力し合いながら、地元のビールとして愛される商品に育てていきたいというのが今の僕の夢です。

農業法人 有限会社 わくわく手づくりファーム川北

大砂文人さん

〒923-1267 石川県能美郡川北町字壱ツ屋183-3

http://wkwkfarm.com/