「そらまめくらぶ」を始めた理由は?
私は愛知の出身ですが、結婚を機に京都へ移り、主人の仕事の関係で10年ほど前に金沢へ移住しました。最初は友だちもおらず、孤独な状況でした。京都では助産院で自然育児を学んでいたので、仲間とその話がしたいと思い、2008年に子育てコミュニティの会「虹の輪ひろば」をたちあげました。その後、2人目の子の出産と育児のため、会は一旦お休みしていたのですが、2011年の東日本大震災をきっかけに自然育児を主体としたさまざまなイベントをする「そらまめくらぶ」として再スタートさせました。ちょうどその頃、メンタルの病気で苦しむママ友もいて、ママを孤立させない場所が必要だとも感じていました。
移住されたママたちはどのように参加していますか?
自然育児というと、ちょっと堅苦しいイメージを持つかもしれませんが、私たちの活動は「ゆるく、楽しく」がモットー。育児や暮らし、身体にいい食べ物について情報交換したり、手作り品のバザー「そらまめ市場」を年に5回ほど開いたり。お弁当を持ってピクニックに行くこともありますよ。アレルギーを持つお子さんを持つママの情報交換の場にもなっています。自然育児に熱心になりすぎるあまり親子がストレスを感じては意味がないので、子どもとの貴重な時間を大切にすることを一番にしています。「そらまめくらぶ」の参加者には他県から移住してきたママもたくさんいて、何気ない会話をするだけでストレス発散になっています。関東や福島など被災地から移住してきた方もいるので、放射能についての講演会や勉強会も開催しています。
石川県で子育てをするいいところを教えてください
石川は自然が豊かで、地場の野菜や魚など何を食べてもおいしいです。私が暮らす金沢は音楽や芸術といったカルチャーにふれるチャンスもいっぱいあり、美術館や博物館などがコンパクトな範囲にあるのも便利ですね。今の子どもは危険察知能力が乏しいといわれますが、自然に囲まれて育つことでたくましく生きる力が身につくのではないでしょうか。私はここに移住して、本当によかったと思っています。
自然育児の会 そらまめくらぶ
代表者:永森いとさん
電話番号:090-1820-5139
利用者人数:約100人
活動内容:
- 自然育児に関するさまざまなイベント開催
- 食やいのち、放射能をテーマにした講演会や勉強会
- バザー「そらまめ市場」の開催など